カナカナ

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アブラゼミの鳴き声が少なからず聞こえるようになってきた今日この頃、ついにヒグラシの鳴き声が聞こえてきました。辺りを赤く塗りつぶす夕焼け、徐々に日が沈み辺りが薄暗くなりつつあるこのときに、どこからともなくカナカナという声が辺りに響き渡ります。日中の暑さが嘘のように消え去る、この何処か寂しげで涼しげな鳴き声、かなり好きです。

そんなヒグラシなんですが、この鳴き声を耳にすると何故か思い起こす風景があります。日が沈みかけた夕方、背の高い木々があってお寺の境内、細い道を通り、低木の生け垣がが周りを囲む歴史を感じさせる日本家屋。古き良き田舎の風景といった感じなんですが、考えるに、私の知っている風景ではないんです。でも懐かしさを感じたりしないわけではないので、もしかしたら小さい頃に見て記憶していないだけなのかもしれませんが、一体何処の風景が浮かんでくるのか、ヒグラシの声を聞くたび不思議に思うのであります。